英語学習と受験英語

英語は世界の広い地域で話されている言語の一つで、インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属し、イングランドを発祥とする言語です。英語を第一言語としている人の数は3億4千万人程度で、言語人口第1位の北方中国語(約9億人)と比べかなり少ないのですが、中国語が主に中国国内および各地の中国人社会だけで通用しているのに対して、英語で意思の疎通ができるあるいは英語を理解できる人口を考えると状況は一変し、文句なしに世界最大の使用人口を誇る言語といえます。

イギリス、アメリカの影響などで英語が国際共通語として使われるようになったこと、商業言語として確立したこと、科学技術を伝達する主要な言語となったこともあり、第二言語として用いる人口は約6億人に上ります。外国語として英語を学習・使用する人も多いため、世界各国でイギリス方言・アメリカ方言などの英語の枠組みを超えた「新英語」が出現するようになりました。

日本における英語は日常生活に必要不可欠なものとはなっていません。あくまでも科学技術や諸制度の吸収のための手段や通商の道具(商業英語)という位置付けです。toeicで一定以上の得点が出せないと重要なポストに就けない企業があるものの、それは例外的な存在です。

高校・大学受験、各種学校の必修・選択単位取得においては、英語を読解する能力が重視され、英文和訳を中心とした授業が行われています。アメリカ英語を正統、イギリス英語をオプションとして取り扱うケースが一般的ですが、これは世界の英語学習のなかでは特異な例に属します。また、せっかくの読解能力も日本語での出版活動が盛んであること、多くの洋書が日本語へ翻訳されることから日常生活ではあまり役立ちません。

一方、英語を「話す」、「聞く」能力を特殊技能と見なす傾向が日本には認められます。これは日本ではイギリスの植民地であった国々のように母国語で講義を受けることのできない国と違って、大学の講義が英語ではなく母語である日本語で受けることができること、英語を母語とする外国人が1%も国内に居住していないなどの複合的な要素により、日本国内では英語を話す、聞く必要性に乏しいということから来ています。

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